マクアフィテル
マクアフティル、もしくはマクアフィテルはアステカ人が用いた刀剣であり、意味は「刀剣」そのものである。
西インド諸島の言語であるタイノ語の刀剣を意味する言葉「マカナ(macana)」にその影響を留めている。片手でも両手でも使うことが出来るよう、握りが長く作られており、長さの4分の1ぐらいあるものが普通である。
アステカ人は鉄などの金属を知らなかったため、刃に当たる部分に黒曜石の細片をはめ込んで刀剣としていた。
この黒曜石の刃はサイズも形状もまばらであることが当時では普通だったが、時代が進むにつれて研磨され、均一化されていく。
横長の刃のものと牙のような形状の2種類が主に使われ、全て横長のもの、全て牙形状のもの、両方を混ぜ合わせたものと、刃のタイプには大きく3種類のパターンがある。
また、先端には何もない場合が多いのだが、牙形状のものを3~4つつけたり、円形状のものを取り付ける場合もある。
フレームに当たる木材はオークの木で作られており、身幅はだいたい5~10cmとされている。
フレームの表面には、様々な模様や彩色がされることもマクアフティルの大きな特徴である。
(今回は省略したが、ポメルやフレーム部分の紐に、鳥の羽根を装飾として飾りつける場合もある。)
この模様は非常に様々であるが、部族別に違うのか、固有の文化に基づくものなのかはハッキリしていない。近年、マクアフティルのレプリカがいくつか作られており、まるで最近の携帯電話のようにカラフルな彩色を施されたものも作られている。
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